日本の伝統行事を子どもと楽しむ『和の行事えほん』

内容紹介

1年を通して四季折々を感じることができる日本の伝統行事。その1つ1つを丁寧に紹介してくれる絵本。

ひと月ごとに最初のページがカレンダーになっているのもわかりやすい。

例えば1月のお正月。お正月といえば、お正月飾りや鏡餅、お節料理、初詣やかるたなど、新年を盛り立ててくれるあれこれがたくさんあり、そのあと七草粥や鏡開きと続く。それらの言葉の意味や由来はもちろん、お祝いの仕方や楽しみ方まで、わかりやすい絵と言葉で紹介されている。お節料理のページは本当においしそう。

お正月のほか、節分、ひな祭り、七夕、お盆、お彼岸、十五夜、七五三などなど…。日本の伝統行事・伝統文化・四季折々の行事が、こまかいものまで丁寧に紹介されている。その季節の気候や草花、旬の食べ物にいたるまで。1年を通して活躍する内容の絵本。

おすすめポイント

日本の伝統行事や伝統文化について子ども向けに紹介している本はたくさんある。中でもおすすめしたいのが、この絵本。

伝統行事って由来や詳しいことはよく知らなくても、子どもの頃に家族で過ごした思い出があったり、学校で行事が開催された記憶が残っていたり。いつもなんとなく身近にあったもの。

そんな伝統行事。きちんとしようと思うとちょっとコムズカシイ気もする。

この絵本は、難しい説明というより、すぐに取り入れられそうなことが紹介されていたり、家族で楽しく過ごせそうな絵で紹介されていたり。日本の伝統や四季について、「知識として得る」だけでなく、「より楽しむ」ことができる内容となっている。手元に置いておくと1年を通して出番のある絵本。

英語にも翻訳されているので、外国の方に日本のことを紹介するのにもおすすめ。

本の情報

『「和」の行事えほん』(全2巻)
1.春と夏の巻 2.秋と冬の巻
高野紀子/作 2006年 あすなろ書房 60p 21cm 絵本
自分で読むなら小学校低学年から 読んでもらうなら5歳頃から

コメント

タイトルとURLをコピーしました