胎児期から始める【赤ちゃんの絵本】効果や選び方

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赤ちゃん絵本って、いつごろから読んだらいいの?赤ちゃん絵本の選び方は?新米ママパパ、 新米おばあちゃんおじいちゃん、誰もが抱く疑問かもしれません。

ぜひぜひ、赤ちゃんがおなかにいるときから読んでみてください。どの絵本がいいか迷ったら、まずは定番から。司書と子育ての経験をもとに、赤ちゃん絵本についてお話してみたいと思います。

※ここでは0、1、2歳向けの絵本を「赤ちゃん絵本」としています。

【赤ちゃん絵本】いつから?効果は?

胎児期

おなかの赤ちゃんは、妊娠5ヶ月頃からお母さんの声や心臓の音を聞いていると言われています。おなかの赤ちゃんに話しかけるお母さんお父さんは多いはず。話しかけるのと同じように、ぜひ絵本も読んでみてください。

妊娠中は、つわり等々、お母さんにとって本当にしんどいことが多いもの。ゆっくりおなかの赤ちゃんと絵本を楽しむことは、お母さん自身が心身ともにリラックスできる時間にもなります。例えば食後や寝る前など、ゆっくりできる時間を少し作って、おなかの赤ちゃんに絵本を読みながら語りかけてください。

つわりがひどく仕事もあり、妊娠中は心身ともにしんどい上に時間的なゆとりのなかった私も、「1日の終わりには赤ちゃんと絵本を楽しむ時間を取る」と決めて実践していました。実際にリラックス効果があり、私がリラックスしているとおなかの赤ちゃんもリラックスしていると感じられました。

生後すぐ

「生まれてまもない赤ちゃんに絵本を読んで伝わるの?」と思われるかもしれません。赤ちゃんは生まれてまもない頃から、おなかの中でずっと聞き慣れていたお母さんの声に、とてもよく反応します(ちょっと感動しちゃうくらい)。生まれてまもない赤ちゃんにとって、お母さんが絵本を読む声は、安心感を与えてくれるものなんです。

お父さんが赤ちゃんに絵本を読むことも、もちろん大切。お母さんと赤ちゃんは授乳時など、スキンシップをする時間が圧倒的に多い。お父さんが赤ちゃんに絵本を読むことは、お父さんと赤ちゃんとの大切なスキンシップの時間となります。

もちろん、お母さんの声が赤ちゃんに安心感を与えられるなら、お母さんが赤ちゃんにたくさん話しかけることでもそれはできますし、お父さんと赤ちゃんとのスキンシップは、抱っこでもそれはできます。そこに絵本を読むことを加えれば、ゆたかな感情が加わります。言葉をどんどん吸収していく赤ちゃん時代に絵本をたくさん読んであげることは、子どもの言語形成においても大きな役割を果たしてくれます。おしゃべりができるようになると、そのゆたかな表現にこちらが驚かされることもありました。

「うちの子、もう生まれてからしばらく経ってるよ…」という方も大丈夫。絵本を読み始めるのに「早すぎる」「遅すぎる」はありません。ぜひ今から、赤ちゃんと一緒に絵本を読むことを楽しんでくださいね。

【赤ちゃん絵本】選び方とおすすめ本

選び方

赤ちゃんがはじめて出会う絵本。良質な絵本を選びたいと思うものですよね。様々な赤ちゃん絵本の中から良質なものを選ぶ方法として、「まずは定番のもの選ぶ」という方法があります。

我が子に初めて読む絵本は何がいいかな?知り合いの出産祝いに絵本をプレゼントしたいけれど、どんな絵本がいいかな?迷ったときは、まず定番をおさえましょう!

おすすめ絵本

胎児期~

赤ちゃんがまだおなかにいるときに読む本は、まずはお母さん自身が心身ともにリラックスできる本であることが大切。それから、どうせ買っておくのであれば、おなかにいる間だけでなく、生まれてからも読みたいと思う本がいいですね。

『おやすみなさいおつきさま』
(マーガレット・ワイズ・ブラウン/さく クレメント・ハード/え せた ていじ/やく 1979年 評論社 31p 17cm)

そろそろ寝る時間...。まだ明かりのついた部屋は、ページをめくるごとにだんだん暗くなっていき、心地よい眠りへと誘われる。繰り返しの言葉も耳に心地いい。
おなかの中で寝たり起きたりを繰り返している赤ちゃんと一緒に、おやすみなさい。

0歳~

『いないいないばあ』
(松谷みよ子/文 瀬川康男/画 1967年 童心社 21cm 20p 「松谷みよ子あかちゃんの本」シリーズ)

日本でもっとも売れている絵本。
赤ちゃんとの遊びの定番といえば「いない いない ばあ」。その遊びがそのまんま絵本になった、赤ちゃん絵本の定番中の定番。毎日「使える絵本」です。
にゃあにゃが、くまちゃんが、「いない いない......」、ページをめくって「ばあ」!



「松谷みよ子あかちゃんの本」全9巻セット
(松谷みよ子/文 童心社 21cm 20p)

代表作『いないいないばあ』をふくむ「松谷みよ子 あかちゃんの本」シリーズは、全9巻そろえておくのがオススメ。
まだねんねの時間が多い時期には『もうねんね』。おふろを楽しめるようになったら『おふろでちゃぷちゃぷ』。離乳食が始まれば『おさじさん』。というように、赤ちゃんの成長とともに楽しめる絵本ばかりがつまったシリーズです。
『おててがでたよ』
(林明子/さく 1986年 福音館書店 20p 18cm 「くつくつあるけのほん」シリーズ)

数ある赤ちゃん絵本の中で、赤ちゃんの表情が抜群にいいのが、林明子の絵本。
その林明子の赤ちゃん絵本シリーズの1冊。
お着替えひとつとっても手がかかる赤ちゃん時代。
親にとってはその手がかかる日常のひとつひとつが愛おしくなる、子どもにとっては楽しい遊びになる。そんな絵本です。



「くつくつあるけのほん」全4巻セット
(林明子/さく 福音館書店 20p 18cm)

『おててがでたよ』を含む林明子の赤ちゃん絵本の定番がつまったシリーズ。
『くっついた』
(三浦太郎/作・絵 2005年 24p 18cm)

ほっぺとほっぺをピタッ!遊びながら楽しめる絵本。
どれだけ育児に疲れても、赤ちゃんとほっぺとほっぺをピタッとくっつけるだけで、疲れも忘れてニッコリ笑顔になる。お母さんお父さんの特権ですね。

2歳頃~

『パンツのはきかた』
(岸田今日子/さく 佐野洋子/え 2011年 24p 22cm)

乳児から幼児に移行する頃、赤ちゃん時代もそろそろ終わりかなぁという頃に楽しめる絵本。
自分でパンツをはいてみたけれど...さぁ、うまくはけるかな?
我が家のお気に入り絵本。

ポイントまとめ

赤ちゃん絵本「始め時」と「選び方」のポイント

◇いつから?⇒おなかにいるときから!

◇選び方は?⇒まずは定番をおさえる!

難しく考えなくて大丈夫。赤ちゃんと一緒に絵本を楽しむ気持ちだけ忘れずに!

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